176 |
管理栄養士(第32回) |
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ゆでもやしの調理工程時に想定される危害とその対応の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 検収時の細菌汚染ー検収重量の測定
2. 下処理時の品質劣化ーシンクで3回流水洗浄
3. 加熱調理時の異物混入ー75℃1分間以上の加熱
4. 加熱後移し替え時の二次汚染ー床上50cmでの作業
5. 冷却時の細菌増殖ー30分以内に20℃以下への冷却
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冷却時の細菌増殖ー30分以内に20℃以下への冷却
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177 |
管理栄養士(第32回) |
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大量調理施設衛生管理マニュアルにおける施設設備の管理内容と行うべき頻度の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 排水溝を含む床の清掃ー週に1回
2. 手指の触れる場所の清掃ー週に1回
3. 床面から1m以上の内壁の清掃ー月に1回
4. ねずみ、昆虫の駆除ー年に1回
5. 貯水槽の専門業者による清掃ー2年に1回
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床面から1m以上の内壁の清掃ー月に1回
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178 |
管理栄養士(第32回) |
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給食施設の食中毒発生時に、原因究明のため保健所へ提出する帳票である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 利用者の人員構成表
2. 嗜好調査結果
3. 栄養出納表
4. 調理工程表
5. 災害時対応マニュアル
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調理工程表
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179 |
管理栄養士(第32回) |
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給食施設において、災害時のために購入する備蓄食品である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 常温保存可能な食品
2. 1食分ずつの個別包装食品
3. 2年以上の保存期間の食品
4. 加熱不要の食品
5. 下処理不要のカット生野菜
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下処理不要のカット生野菜
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180 |
管理栄養士(第32回) |
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調理従事者の初期教育訓練の内容である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 人事考課の方法
2. HACCPに基づく品温測定の方法
3. リーダーシップを発揮する方法
4. 給食施設の経営理念の立案方法
5. 部下の指導方法
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HACCPに基づく品温測定の方法
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181 |
管理栄養士(第32回) |
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次の文を読み「181」、「182」、「183」に答えよ。
K内科クリニックに勤務する管理栄養士である。居宅療養管理指導を行っている。患者は、84歳、女性。約30年前に糖尿病を発症し、現在は1,200kcalの食事療法と毎食、食前に即効型インスリンの薬物療法で治療を続けている。糖尿病網膜症により視力はほとんどないために、87歳の夫が食事を作って食べさせ、一緒に入浴するなど、日常生活のほとんどを介護している。
身長147cm、体重52kg、血圧138/94mmHg。空腹時血液検査値は、アルブミン4.0g/dL、血糖118mg/dL、HbA1c7.0%、トリグリセリド95mg/dL、総コレステロール175mg/dL、LDL-コレステロール105mg/dL、HDL-コレステロール48mg/dL、尿素窒素16mg/dL、クレアチニン0.7mg/dL。
患者の栄養アセスメントの結果である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 脂質異常症にあてはまる。
2. 標準体重の範囲を超えている。
3. 低栄養状態である。
4. 糖尿病腎症が進展している。
5. 血糖のコントロールは良好である。
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血糖のコントロールは良好である。
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182 |
管理栄養士(第32回) |
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昨日の食事メモをもとにして、日常の食事内容をアセスメントした。ほぼ毎日これに近い食事を続けているという。管理栄養士が患者に最初にかける言葉である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 食塩摂取量が多めですね。
2. たんぱく質摂取量が少なめですね。
3. 簡単な料理の繰り返しですね。
4. 3食バランスよく摂取できていますね。
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3食バランスよく摂取できていますね。
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183 |
管理栄養士(第32回) |
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これまで夕食後20時ぐらいにお風呂に入っていた。最近、夫が19時からの野球中継を観るため、夕食前の17時にお風呂に入るようになり、風呂上りに低血糖になることがある、と患者から相談された。これに対するアドバイスである。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 低血糖を防ぐため、昼食の量を増やし、その分夕食の量を減らす。
2. 低血糖を防ぐため、朝食の果物を入浴前の補食に回す。
3. 低血糖を防ぐため、入浴の時間を短くする。
4. 夫にテレビ観戦を我慢してもらい、これまでと同じ時間に入浴してもらう。
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低血糖を防ぐため、朝食の果物を入浴前の補食に回す。
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184 |
管理栄養士(第32回) |
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次の文を読み「184」、「185」、「186」に答えよ。
K総合病院に勤務する管理栄養士である。患者は、58歳、男性。酒販店を自営している。慢性腎臓病(CKD)で近所のクリニックに通院して生活指導を受けていたが、本人は積極的に取り組んでいなかった。この度、腎機能が悪化した(ステージ4)ため当院に紹介された。
医師より、エネルギー2,000kcal、たんぱく質40g、カリウム1,500mg以下、食塩6g未満の栄養食事指導の依頼があった。本人と妻に日常の食事計画について説明を行い、患者と相談の結果、低たんぱく質ごはんを使用し、主菜の食材でたんぱく質摂取量が約30gとなるように計画することにした。
患者は、朝食の主菜は卵1個(50g)または木綿豆腐1/3丁(100g)のどちらかにすると言う。これを受けて、昼食と夕食の主菜を合わせた目安量である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 魚介類30gまたは肉類30g
2. 魚介類45gまたは肉類45g
3. 魚介類30gと肉類30g
4. 魚介類60gと肉類60g
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魚介類60gと肉類60g
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185 |
管理栄養士(第32回) |
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指導が終わって、患者は「これなら簡単です。頑張ります。」と言って席を立った。しかし妻から、「本当は配達時にコンビニで、から揚げなどしっかり買い食いしています。私は知らないと思っているでしょうけど。」と耳元でささやかれた。その後の患者への声かけである。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 今日説明した肉と魚の量を守って、外で買い食いをしないでくださいね。
2. 外で食べられたものも、忘れずに奥様に報告してくださいね。
3. コンビニで買っておられるから揚げは、たんぱく質が多いですよ。
4. 今日説明したことを守ると体調が良くなるでしょうから、頑張ってくださいね。
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今日説明したことを守ると体調が良くなるでしょうから、頑張ってくださいね。
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186 |
管理栄養士(第32回) |
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約1か月後、2回目の栄養食事指導を行った。提出された食事記録から、ほぼ計画通りに食べられているが、エネルギー摂取量が不足気味であると判断された。面接の中で、患者から「仕事の休憩時にはどんな飲み物を飲むとよいか。」と質問があった。この回答として勧める飲み物である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. トマトジュース
2. みかん20%果汁入り飲料
3. 缶コーヒー(乳成分入り、加糖)
4. 緑茶
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みかん20%果汁入り飲料
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187 |
管理栄養士(第32回) |
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次の文を読み「187」、「188」に答えよ。
K事業所に勤務する管理栄養士である。特定健康診査の結果により、Aさんに特定保健指導を始めることとなった。48歳、女性。BMI26.0kg/m2、腹囲87.0cm、血圧126/80mmHg。空腹時血液検査値は、血糖120mg/dL、トリグリセリド160mg/dL、尿酸6.9mg/dL。服薬なし。喫煙習慣あり。缶ビール1本(350ml)を毎日飲んでいる。保健指導レベルは、積極的支援レベルとなった。
Aさんの初回面接を行い、食習慣の行動目標を設定することになった。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 漬物は2日に1回に減らす。
2. 速く食べることをやめ、毎食20分以上かける。
3. 毎朝果物を食べるようにする。
4. 調理に使う脂質の種類を見直す。
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速く食べることをやめ、毎食20分以上かける。
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188 |
管理栄養士(第32回) |
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Aさんの支援を続けた結果、6か月後には、BMIが25.0kg/m2、腹囲85.0cmに改善した。血圧120/80mmHg、空腹時血糖108mg/dL。喫煙・飲酒習慣は変化なし。Aさんに対する6か月後の指導内容である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 現在の生活習慣の継続を勧める。
2. 禁酒を勧める。
3. 禁煙を勧める。
4. 医療機関への受診を勧める。
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禁煙を勧める。
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189 |
管理栄養士(第32回) |
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次の文を読み「189」、「190」に答えよ。
Kクリニックに勤務する管理栄養士である。特定保健指導を担当している。対象者は41歳、男性。今年受けた特定健康診査で、積極的支援レベルとなり、Kクリニックに特定保健指導を受けに来た。
身長170cm、体重81kg、BMI28.0kg/m2、腹囲100.0cm、血圧146/94mmHg。空腹時血液検査値は、トリグリセリド150mg/dL、血糖110mg/dL。服薬なし。喫煙習慣なし。
保健指導の途中で、男性が研究結果(右図)をもとにした広告を見せ、「トクホ(特定保健用食品)Aは、脂肪の吸収を抑えると謳っているから、これを飲めば痩せますよね。」と質問した。その回答である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. トクホと言っても、これを飲めば痩せるという食品はありません。減量はそんな簡単にはできませんよ。
2. この結果は、食後の血清中性脂肪の変化を見ているものなので、減量効果があるかどうか、わかりませんね。
3. この研究の対象者は、あなたと年代も空腹時の中性脂肪の値も近いから、減量効果が期待できるかもしれないですね。
4. 食後の中性脂肪の吸収を抑えると減量するという話も聞くので、可能性はありますね 。
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この結果は、食後の血清中性脂肪の変化を見ているものなので、減量効果があるかどうか、わかりませんね。
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190 |
管理栄養士(第32回) |
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男性に、より適切な助言をするために、この広告のもとになっている研究論文を見て管理栄養士が確認すべき事項である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 研究対象者の男女の比率が方法に書かれているか。
2. 負荷食の食べ方の指示が方法に書かれているか。
3. 負荷食の栄養素構成の妥当性を考察しているか。
4. 中性脂肪に統計的有意差があることの、健康への影響を考察しているか。
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中性脂肪に統計的有意差があることの、健康への影響を考察しているか。
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191 |
管理栄養士(第32回) |
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次の文を読み「191」、「192」に答えよ。
K市の健康増進課に勤務する管理栄養士である。K市では高血圧の有病率が全国より高いため、中高年で正常高値血圧の者を対象とした栄養教室(月1回、通年)を企画した。特定健康診査の際に収縮期血圧が130~139mmHgであった者に周知し、参加希望を募った。教室参加者は40名となった。対照群を設けることができず、教室の評価は前後比較で行うことになった。教室終了時の事後調査に協力が得られた者は22名であった。
食塩摂取量について、対象者の負担が少なく、かつ精度の高い方法で測定した。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 連続した普段の日の2日間の写真法による食事記録
2. 普段の1日の目安量法による食事記録
3. 普段の日の翌日1回の随時尿による推定
4. 塩蔵食品、汁物、麺類の摂取頻度の調査
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普段の日の翌日1回の随時尿による推定
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192 |
管理栄養士(第32回) |
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食塩摂取量を教室の前後で比較したところ、統計的に有意な減少が認められた。この結果の解釈である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 統計的に有意な減少があったため、教室の減塩効果があった。
2. 対照群を設定していないため、教室の減塩効果があったとはいえない。
3. 性別を調整していないため、教室の減塩効果があったとはいえない。
4. 事後調査の人数が少ないため、教室前後の変化を過小評価している。
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対照群を設定していないため、教室の減塩効果があったとはいえない。
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193 |
管理栄養士(第32回) |
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次の文を読み「193」、「194」、「195」に答えよ。
K学校給食共同調理場に勤務する管理栄養士である。給食は直営で運営されている。検便日は原則火曜と決められており、直近では2月6日火曜日に実施した。
調理従事者の次回の検便予定日である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 2月20日火曜日
2. 2月27日火曜日
3. 3月6日火曜日
4. 4月3日火曜日
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2月20日火曜日
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194 |
管理栄養士(第32回) |
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2月6日の検便結果で、調理従事者Aからノロウイルスの陽性反応がでた。Aは無症状であり、家族にも下痢・嘔吐の症状を示す者はいない。Aに対して、管理栄養士が最初にとるべき対応である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 医療機関を受診させる。
2. 調理作業の担当から外す。
3. 食器洗浄作業を担当させる。
4. 検便の再検査を実施する。
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調理作業の担当から外す。
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195 |
管理栄養士(第32回) |
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このことをきっかけに、調理従事者全員に実施すべき食中毒予防のための衛生教育である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 調理作業中のマスク着用の重要性
2. 日常生活のうがい実施の重要性
3. 日常生活の手洗いの重要性
4. 食中毒発生時の対応の重要性
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日常生活の手洗いの重要性
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196 |
管理栄養士(第32回) |
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次の文を読み「196」、「197」に答えよ。
K県の健康増進課に勤める管理栄養士である。K県の健康増進プランの担当をしている。K県は全国の中で、脳血管疾患のSMR(標準化死亡比)が高く、高血圧の有病率が高い。食塩摂取量も全国平均より多く、その供給源は、1位調味料、2位魚介加工品、3位パンである。これらの課題解決に向けて、地域住民組織、地元企業、自治会などで構成される対策委員会が組織されている。表は、K県北部地域の人口と脳血管疾患SMRである。
県全体の脳血管疾患死亡率低下を目標に対策を進めることになった。課題の重要性と県全体への影響を考慮して重点支援地域を決めた。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 地域1
2. 地域2
3. 地域3
4. 地域4
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地域2
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197 |
管理栄養士(第32回) |
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重点支援地域における脳血管疾患予防対策を計画した。効果が大きく、実現可能性を考慮した栄養・食生活分野の取組である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 脳血管疾患に関する啓発パンフレットの自治会による全戸配布
2. 県の健康増進課ホームページにおける減塩レシピの紹介
3. 地元スーパーや食料品店と連携した減塩商品の販売促進
4. 地域ボランティアの戸別訪問による、みそ汁の塩分濃度の測定と指導
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地元スーパーや食料品店と連携した減塩商品の販売促進
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198 |
管理栄養士(第32回) |
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次の文を読み「198」、「199」、「200」に答えよ。
K市保健センターに勤務する管理栄養士である。K市は、都心から通勤1時間圏内という利便性から、近年人口が増えている。2年前から5年計画で、「18歳以上の1日当たりの野菜摂取量の平均値290gを350g以上にする」を目標とした事業を行っている。3年目に入るにあたり、事業の見直し・改善(Act)を行っている。表1は、性・年齢別野菜摂取量の中間評価の結果であり、表2は、実施目標に対する昨年度の評価の一部である。
今後、野菜摂取量の目標達成に向けて、重点的に取り組む対象とその理由である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 18~29歳男女。男女とも増加したが、未だ摂取量が最も少ないため。
2. 30~49歳男女。人口も多く、男女とも変化がみられていないため。
3. 50~69歳男女。ベースライン値より、男女とも摂取量が減少しているため。
4. 70歳以上男女。目標の350gを維持させるため。
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30~49歳男女。人口も多く、男女とも変化がみられていないため。
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199 |
管理栄養士(第32回) |
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野菜摂取量の目標達成のための実施目標1(表2)の見直し・改善(Act)の意見である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 参加者の満足度も高いので、同じ内容で募集人数を増やす。
2. これまでの参加者が参加しても内容が重複しないよう、内容を一新する。
3. 終了者に、推進員として学んだことを地域に広めてもらう。
4. さらに深く学べるよう、8回シリーズにする。
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終了者に、推進員として学んだことを地域に広めてもらう。
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200 |
管理栄養士(第32回) |
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野菜摂取量の目標達成のための実施目標2(表2)の見直し・改善(Act)で提案された新たな企画である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 子どもが楽しめる野菜クイズなどのブースの設置
2. 高齢者も参加しやすいよう、休憩室の設置
3. さらに人を集めるため、芸能人との野菜をテーマとした対談の実施
4. 市内商店街で野菜を購入する際に使えるポイントカードの配布
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市内商店街で野菜を購入する際に使えるポイントカードの配布
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