26 |
介護福祉士国家試験(第31回)(平成30年度) |
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燃え尽き症候群(バーンアウト(burnout))の特徴として,最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 首から肩,腕にかけて凝りや痛みが生じる。
2. 人格・行動変化や失語がみられる。
3. 無気力感,疲労感や無感動がみられる。
4. 身体機能の低下がみられる。
5. 日中に耐え難い眠気が生じる。
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無気力感,疲労感や無感動がみられる。
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27 |
介護福祉士国家試験(第31回)(平成30年度) |
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利用者とのコミュニケーションにおいて逆転移が起きている事例に該当するものとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 自分が利用者を嫌いなのに,利用者が自分を嫌っていると思い込む。
2. 亡くなった祖母と似ている利用者に,無意識に頻繁に関わる。
3. 利用者に対する不満を直接ぶつけずに,机を強くたたいて発散する。
4. 敬意を抱いている利用者の口癖を,自分もまねて用いる。
5. 利用者に対する嫌悪の感情を抑え,過剰に優しく利用者に接する。
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亡くなった祖母と似ている利用者に,無意識に頻繁に関わる。
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28 |
介護福祉士国家試験(第31回)(平成30年度) |
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介護福祉職が行う傾聴に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選 びなさい。
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詳細
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1. 利用者が抱いている感情を推察する。
2. 利用者が話す内容を介護福祉職の価値観で判断する。
3. 対話の話題を介護福祉職の関心で展開する。
4. 利用者が体験した客観的事実の把握を目的とする。
5. 利用者が沈黙しないように対話する。
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利用者が抱いている感情を推察する。
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介護福祉士国家試験(第31回)(平成30年度) |
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Hさん(75歳,男性)は,脳梗塞(cerebralinfarction)を発症して入院し,後遺症として左片麻痺が残った。退院後,介護老人保健施設に入所し,在宅復帰を目指してリハビリテーションに取り組んでいる。ある日,HさんはJ介護福祉職に,「リハビリを頑張っているけれど,なかなかうまくいかない。このままで自宅に戻れるようになるのか…」と暗い表情で話しかけてきた。
このときの,Hさんに対するJ介護福祉職の共感的な応答として,最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 「不安な気持ちに負けてはいけません」
2. 「きっと自宅に戻れますよ」
3. 「Hさんが不安に思う必要はありません」
4. 「不安に思っているHさんがかわいそうです」
5. 「リハビリがうまくいかなくて不安なのですね」
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「リハビリがうまくいかなくて不安なのですね」
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30 |
介護福祉士国家試験(第31回)(平成30年度) |
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〔事例〕
Kさん(75歳,女性)は,小学校教諭を定年退職した後,しばらく趣味やボランティア活動を楽しんでいたが,認知症(dementia)を発症し,介護老人福祉施設に入所した。見当識障害や記憶力低下がみられた。入所後,初めて息子夫婦が面会に来た。Kさんは息子に向かって,「ここで,国語を教えているの」と嬉しそうに語った。息子夫婦は面会を終えて,介護福祉職のところに相談したいとやって来た。困惑したような表情の息子から,「母が,学校で教えていると言った時,どうしたらよいでしょうか」と質問があった。
このときの,息子に対する応答として,最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 「ここは学校ではないので,息子さんから直してあげてください」
2. 「お母さんの教員としての誇りを大切にしてあげてください」
3. 「お母さんの認識を改めるための何か良い知恵はありますか」
4. 「認知症(dementia)が進行しているので仕方ありません」
5. 「私たちも息子さんと同じように困っているんです」
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「お母さんの教員としての誇りを大切にしてあげてください」
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31 |
介護福祉士国家試験(第31回)(平成30年度) |
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〔事例〕
Kさん(75歳,女性)は,小学校教諭を定年退職した後,しばらく趣味やボランティア活動を楽しんでいたが,認知症(dementia)を発症し,介護老人福祉施設に入所した。見当識障害や記憶力低下がみられた。入所後,初めて息子夫婦が面会に来た。Kさんは息子に向かって,「ここで,国語を教えているの」と嬉しそうに語った。息子夫婦は面会を終えて,介護福祉職のところに相談したいとやって来た。困惑したような表情の息子から,「母が,学校で教えていると言った時,どうしたらよいでしょうか」と質問があった。
Kさんの病状は進み,自分から話すことはほとんどなくなり,こちらの問いかけにも応えたり応えなかったり,という状況になった。 このようなKさんとコミュニケーションをとる方法として,最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 沈黙を守る。
2. 表情を一定に保つ。
3. 開かれた質問を使う。
4. ボディタッチを増やす。
5. コミュニケーションノートを使う。
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ボディタッチを増やす。
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32 |
介護福祉士国家試験(第31回)(平成30年度) |
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Lさん(30歳,女性)は,パートタイムで仕事をしながら,自宅で母の介護をしてきた。ある日,母の訪問介護(ホームヘルプサービス)で訪れたM訪問介護員(ホームヘルパー)に対して,Lさんは,「寝ている間に頭の中に機械が埋め込まれて,行動を監視されている」と興奮気味に訴えた。
このときのM訪問介護員(ホームヘルパー)の対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. それは現実のことではないと説明する。
2. 気にしなくてもよいと話をそらす。
3. Lさんの訴えを肯定も否定もせずに聞く。
4. 監視されているのは間違いないと肯定する。
5. Lさんの感情に合わせて興奮気味に接する。
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Lさんの訴えを肯定も否定もせずに聞く。
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33 |
介護福祉士国家試験(第31回)(平成30年度) |
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叙述体を用いて介護記録を作成するときの留意点として,最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 情報を項目別に整理する。
2. 問題のポイントを明確にする。
3. 介護福祉職の解釈を記録する。
4. 論点を明確にする。
5. 利用者に起こったことをそのまま記録する。
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利用者に起こったことをそのまま記録する。
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34 |
介護福祉士国家試験(第31回)(平成30年度) |
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介護福祉職が行う報告の留意点に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 報告するときは,自分の意見を最初に述べる。
2. 予定より時間がかかる業務であっても,完了後に報告する。
3. 起こった事実は,抽象的な言葉で報告する。
4. 指示を受けた業務の報告は,指示者に行う。
5. 自分の推測を,事実であるとみなして伝える。
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指示を受けた業務の報告は,指示者に行う。
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35 |
介護福祉士国家試験(第31回)(平成30年度) |
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下記のマークが表しているものとして,正しいものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 肢体不自由のある人が運転する自動車
2. 障害者が利用できる建物,施設
3. 義肢や義足などで援助や配慮を必要としている人
4. オストメイトであること,オストメイトのための設備があるトイレ
5. 障害者の就労支援に取り組んでいる企業
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オストメイトであること,オストメイトのための設備があるトイレ
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36 |
介護福祉士国家試験(第31回)(平成30年度) |
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Aさん(38歳)は,共同生活援助(グループホーム)に入居している。料理が得意で,普段はエプロンを身に着けて揚げ物料理をガスコンロで作っている。
防火を意識した調理支援に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 調理材料は,ガスコンロの周辺に置く。
2. 調理をするときは,袖口を絞った衣類を着てもらう。
3. 調理に時間がかかるときは,鍋から離れてもらう。
4. 火災警報器は,床に近い部分に設置する。
5. 強い火力で調理してもらう。
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調理をするときは,袖口を絞った衣類を着てもらう。
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37 |
介護福祉士国家試験(第31回)(平成30年度) |
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歩行が可能な脊髄小脳変性症(spinocerebellardegeneration)の高齢者の転倒予防に留意した環境整備に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 弾力性が高い床材を使用する。
2. 洋式トイレの予備のトイレットぺーパーは足元に置く。
3. 頻繁に移動する場所には手すりを取りつける。
4. 調理用具は,頭上のつり棚に収納する。
5. いすにキャスターをつける。
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頻繁に移動する場所には手すりを取りつける。
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38 |
介護福祉士国家試験(第31回)(平成30年度) |
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介護福祉職が行う身じたく・整容の支援と使用する道具の組合せとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. ベッド上での口腔ケア --- ガーグルベースン
2. 浴室での洗髪 --- ドライシャンプー
3. 総義歯の洗浄 --- 歯磨剤
4. 耳垢(耳あか)の除去 --- ピンセット
5. ベッド上での洗顔 --- 冷水で絞ったタオル
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ベッド上での口腔ケア --- ガーグルベースン
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39 |
介護福祉士国家試験(第31回)(平成30年度) |
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ベッド上で臥床したままの利用者に行う和式寝衣の交換の介護に関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 袖を抜くときは手→肘→肩の順で行う。
2. 脱いだ寝衣を広げ,その上に新しい寝衣を重ねて広げる。
3. 利用者の脊柱と新しい寝衣の背縫いの部分を合わせる。
4. 左前身頃の上に,右前身頃を重ねる。
5. 腰紐は結び目が背中に回るように結ぶ。
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利用者の脊柱と新しい寝衣の背縫いの部分を合わせる。
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40 |
介護福祉士国家試験(第31回)(平成30年度) |
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入居施設で生活する利用者が車いすを使用して外出するときに,介護福祉職が計画,準備することとして,最も優先すべきものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 長時間の外出を企画する。
2. 家族に同行を依頼する。
3. 外出先の経路情報を集める。
4. 折り畳み傘を用意する。
5. 介助ベルトを用意する。
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外出先の経路情報を集める。
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41 |
介護福祉士国家試験(第31回)(平成30年度) |
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選択肢1から5の順で,ベッドから車いすへ全介助で移乗するときの,利用者の動作と,介護福祉職の身体の使い方の組合せとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 上半身を起こす --- 手首で持ち上げる
2. ベッドの端に座る --- 踵を浮かせて,低くかがむ
3. 立ち上がる --- 前腕で真上に引き上げる
4. 車いすに移る --- 重心を安定させて,車いすへ足先と身体を向ける
5. 深く座り直す --- 座り直す方向に向けて,上下の重心移動をする
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車いすに移る --- 重心を安定させて,車いすへ足先と身体を向ける
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42 |
介護福祉士国家試験(第31回)(平成30年度) |
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Bさん(84歳,男性)は,生活全般に介護を必要としている。ベッド上に仰臥位でいるBさんは,喘息があり,咳込みが続き呼吸が苦しくなり,「楽な姿勢にしてほしい」と訴えた。
介護福祉職の対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 枕を外して,顔を横に向けて腹臥位にする。
2. 枕を重ねて,頭を高くする。
3. 左側臥位にして,背中にクッションを当てる。
4. 半座位(ファーラー位)にする。
5. オーバーベッドテーブルの上に枕を置いて,上半身を伏せる。
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オーバーベッドテーブルの上に枕を置いて,上半身を伏せる。
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43 |
介護福祉士国家試験(第31回)(平成30年度) |
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手首に変形や痛みがみられる関節リウマチ(rheumatoidarthritis)の利用者が,歩行時に使用する杖として,最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 前腕固定型杖(ロフストランドクラッチ(Lofstrandcrutch))
2. 前腕支持型杖(プラットホームクラッチ(Platformcrutch))
3. 松葉杖
4. 多点杖
5. 歩行器型杖
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前腕支持型杖(プラットホームクラッチ(Platformcrutch))
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44 |
介護福祉士国家試験(第31回)(平成30年度) |
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身体機能の変化に応じた食事の提供と対応方法として,最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 咀嚼力の低下に対しては,麺類を中心とした食事で栄養を補う。
2. 味覚の低下に対しては,塩分を増やして味付けを濃くする。
3. 腸の蠕動運動の低下に対しては,食物繊維の多い食品を取り入れる。
4. 口渇感の低下に対しては,脱水予防のために酸味のある味付けにする。
5. 唾液分泌の低下に対しては,食後にアイスマッサージをする。
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腸の蠕動運動の低下に対しては,食物繊維の多い食品を取り入れる。
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45 |
介護福祉士国家試験(第31回)(平成30年度) |
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いすに座っている右片麻痺の利用者の食事介護時の留意点として,最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 口の右側に食物を入れる。
2. 利用者の左腕はテーブルの上にのせたままにしておく。
3. 刻み食にする。
4. 上唇にスプーンを運ぶ。
5. 一口ごとに,飲み込みを確認する。
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一口ごとに,飲み込みを確認する。
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46 |
介護福祉士国家試験(第31回)(平成30年度) |
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たんぱく質・エネルギー低栄養状態(PEM:ProteinEnergyMalnutrition)が疑われる状況として,最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 要介護度が改善した。
2. 1か月に3%以上の体重減少があった。
3. 体格指数(BMI)が20以上になった。
4. 低血圧症状が現れた。
5. 声が枯れるようになった。
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1か月に3%以上の体重減少があった。
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47 |
介護福祉士国家試験(第31回)(平成30年度) |
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ベッド上で足浴を実施するときの基本的な手順や方法として,適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. ベッドの足元をギャッジアップする。
2. お湯の温度の確認は,利用者,介護福祉職の順に行う。
3. ズボンを脱がせて,下肢を露出する。
4. 洗う側の足関節を保持しながら洗う。
5. 両足を一度に持ち上げて,すすぐ。
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洗う側の足関節を保持しながら洗う。
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48 |
介護福祉士国家試験(第31回)(平成30年度) |
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長期臥床している高齢者に,ケリーパッドを使用して行うベッド上での洗髪に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 膝を伸ばした仰臥位で行う。
2. 頭皮に直接お湯をかけて,生え際を濡らす。
3. 後頭部を洗う時は,頭部を前屈させる。
4. すすぐ前に,タオルで余分な泡を拭き取る。
5. すすぎは高い位置からお湯をかける。
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すすぐ前に,タオルで余分な泡を拭き取る。
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49 |
介護福祉士国家試験(第31回)(平成30年度) |
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皮膚の乾燥が強くなった高齢者の入浴介護に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. アルカリ性の石鹸で洗う。
2. こすらないように洗う。
3. 硫黄を含む入浴剤を使用する。
4. 42℃以上のお湯で入浴する。
5. 保湿剤は,皮膚が十分に乾いてから塗る。
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こすらないように洗う。
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50 |
介護福祉士国家試験(第31回)(平成30年度) |
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ベッド上で腰上げが可能な高齢者への,差し込み便器による排泄介護の方法として,最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 使用前の便器は温めておく。
2. 便器を差し込むときは両脚を伸ばしてもらう。
3. 男性の場合は,トイレットペーパーを陰茎の先端に当てておく。
4. 便器の位置を確認したらベッドを水平にする。
5. 排泄中はベッドサイドで待機する。
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使用前の便器は温めておく。
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